「きらめき」事業(イベント)案内

「寝ても覚めても本の虫」
〜子どもの読書活動推進のための特別講演会〜


俳優  児玉 清さん

 茨木市では、今年3月に子どもの健やかな成長を願う「茨木市子ども読書活動推進計画」を策定しました。その広報活動の一つとして、夏休みを前に児玉清さんを招いて特別講演会を開催しました。

 児玉清さん講演会のあらまし

(1)日 時 : 平成17年7月15日(金) 13:35〜15:10
(2)場 所 : 茨木市立生涯学習センタ−2階"きらめきホ−ル"
(3)講 師 : 俳優 児玉 清 さん
(4)主 催 : 茨木市立中央図書館(627-4129)

 講演の要旨

1)子どもの時から勧善懲悪、荒唐無稽の講談もの、ヒ−ロ−ものが大好きで、わくわくしながら、夢中になってむさぼり読んでいました。
2)OECD(経済協力開発機構)の調査で、15歳までの勉強以外の本に関する読書は32か国中で日本が最下位。それだけ本(活字)でなく映像の世界に流れているのです。
3)19世紀フランスのアレクサンドル・デュマやビクトル・ユ−ゴ−の作品は当時の社会にあっては大衆小説と軽んじられたが、今では全世界の子どもに読まれています。やはりおもしろいし、わくわくするからです。
4)最近読んだ本のうち、わくわくしたのはロ−マカトリックの禁書とされた『ダ・ヴィンチ・コ−ド』(角川書店)です。すごく面白い本ですので、ぜひ一読してください。
5)「小説を読まない国に未来はない」の言葉があります。いろいろな本をたくさん読んで、想像力・洞察力・経験力・対応力を身につけましょう。それが後の人生で必ず役立ちます。言いかえると、小説を読んだ分だけ人生そのものが分かるのです。
6)本は2度目、3度目と読むたびに感想が違ってきます。また作品の舞台となった土地に触れると実感が深まります。川端康成『伊豆の踊子』の舞台をその通りに歩いたことがあります。天城越えをしたのですが、そのことで『伊豆の踊子』の作品に対するイメージが大きく変わりました。
7)茨木市の皆さんは幸せです、川端康成文学館とこんな立派な図書館があるのですから。東の浦安(千葉県)、西の茨木だと思いますよ、図書館の充実ぶりでは。この宝物に入り浸りになるぐらい活用されて、子どもさんから大人まで、是非たくさんの本を読んでください。


 参加者の感想から

児玉清さん○話に引き込まれて、約100分という時間があっという間に過ぎてしまいました。
○タイトル通り、さすが「本の虫」で有名な児玉さんだけに、その博識にはビックリしました。
○豊富な事例、具体例を紹介しながらの話は、やはり説得力があり納得しました。
○読書が、人としての痛みを知る心を育ててくれる、というのはその通りだと思います。
○「子どもに本を読ませるにはどうしたらいいか」という茨木市の趣旨とは、少し違ったのではないでしょうか。


 テレビ画面そのままの優しい顔立ち、ソフトな語り口、71歳という年齢を感じさせない豊かな知性と教養がうかがえました。その源の一端は、子どもの時から長年にわたって積み上げてきた読書にあるのでしょう。感性を磨き、豊かな表現力を培い、また子どもの健やかな成長に読書が欠かせないものかということを存分に伝えてくださった講演でした。