「きらめき」イベント案内

神秘的な響き、魂の結びつき 
〜バリ島のガムランと舞踊〜

                 出演  バリガムラン ギータ・クンチャナ
                      バリ舞踊   プスパ・クンチャナの皆さん


 平成19年6月17日(日)の午後3時から茨木市立生涯学習センターきらめき きらめきホールで、バリ島の青銅製打楽器中心のアンサンブルとバリ伝統の舞踊が大勢の観客を前に行われました。

  「ガムラン」について

 ガムランとはバリ島やジャワ島を中心としたインドネシアやマレーシアで発達し、広く演奏されている青銅製・竹製などさまざまな種類の打楽器を用いたアンサンブルのことです。
 バリ島には、新旧合わせて20種類あまりのガムランの演奏形態が現存しているといわれています。その中でバリ島のガムランは、ほとんどの場合微妙に調律を変えた2台の楽器が1対の編成になっており、呼吸する音の波のような周期構造をもっています。この微妙な音のずれによる唸りと、たたみかけるようなダイナミックな演奏がバリ・ガムランの神秘的な響きの源になっています。(リーフレットより)
 バリガムラン「ギータ・クンチャナ」は日本国内における本格的なバリガムランの演奏を目指し1994年に結成されました。
 これまでにアジア関連のイベントやインドネシア文化を紹介する催しを中心に西日本で活躍されています。
 
  代表者 小林江美さんのコメント

 代表者のガムラン奏者小林江美さんにお話をお聞きしました。
 これからはいろいろな分野の方とコラボレーションしたり、日本人としての感性でガムランを生かしながら自分のものを生み出し進化させたいと楽しそうに語られました。

 バリ舞踊「プスパ・クンチャナ」は大阪を拠点にバリ伝統舞踊の研鑽を積み1995年より活動を開始。アジア関連のイベントやインドネシア文化を紹介する催しに多数出演し、本場仕込みの舞踊を披露されています。バリガムラン「ギータ・クンチャナ」との共演では、スケールの大きいパフォーマンスを繰り広げ好評を博されています。

  市民の皆さんの感想

〇TV・CMの特集で少しだけ目にする機会があり生の演奏や舞踊を見たいと思っていました。今回の機会に恵まれ大変うれしく思いました。
 前列で拝見することが出来、華麗な衣装と凝った細工の楽器、また舞踊の方々の手や目の動きに感動し、聞こえてくる音とともに幻想的な世界を体験させていただきました。
〇ガムランは、宗教との結びつきが強く、お寺で演奏したり葬儀に加わったりと現地の人の心に大きく関わっていると伺いました。島ごと、村ごとに独特のものをもっているのもうなづけます。
 また、葬儀にこの明るく迫力のあるガムランが?と最初は不思議でしたが、輪廻を信仰するヒンズー教では葬儀が決して暗いものではない、ということも気づかされました。
〇 「ウジャンマス」は雨の降る様子を金属的な音のする打楽器を用い、「グンデルワヤン」は小動物や孔雀などの動きを柔らかい音色の打楽器で表現していて、その素朴な演奏は私たちの心を癒してくれました。曲に舞踊が入ると華やかさが加わります。耳から、目から、きらめきホールはひと時のバリ旅行を体験しているような空間になりました。
〇 ガムランは、ニューヨークブロードウェーで上演されているライオンキングの作曲の参考にされたと聴きました。いったいどんな音楽なのかなと楽しみにしてきました。
 低い打楽器がリズムをとりそのリズムにのって他の打楽器が音を乗せていく、初めて触れる音楽でした。私達がふだん耳にする音楽とは違うものでしたが、リズムの繰り返しが、波の音のように心地よく体に響き気持ちが癒された素敵な時間でした。
 バリ舞踊は衣装が華やかで歓迎するときに踊る踊り「プスパンジャリ」は、振り付けと女性らしい目の動き(流し目からウインクそして目を見開く)や指の動きで気持ちを表現し、音とピッタリ合ってとっても優雅でした。また「ブリビス」という踊りは、水辺に住む鳥たちが真っ白な羽根を広げ、互いに美しさを競い合い戯れている様子を表現しているとのこと楽しさが伝わってきました。