「きらめき」短期講座案内

    日本舞踊講座

         無我で舞い踊れば身も心もスッキリ


講師:花柳 白梅 氏(日本舞踊「花柳流」師範)


 出雲阿国を始祖とする伝統芸能の一つが、「日本舞踊」です。歴代天皇の御所が所在した古都、その京都を中心に拡がって多くの流派が生まれました。今日では、日本を代表する「芸能」の一つとして、すっかり定着しています。
 今回紹介する短期講座は、京都から花柳流の花柳白梅師範を講師に迎えて、平成19年4月初旬〜5月初旬にかけて行われた「日本舞踊」です。5回シリ−ズで水曜日の午後、茨木市立生涯学習センタ−"きらめき"1階の和室で開催されました。

  講座のあらまし

 日本舞踊の伝承と普及を目的に、馴染みのある音楽とやさしい振付で日本舞踊を楽しんでいただき、日本の伝統芸能と着物に目を向けるきっかけにしたい、とのことで企画されました。
 花柳講師は、踊りは身体で覚えるのが一番早くて確実、という方針のもとに、とにかく時間の許す限り何回でも何回でも踊ってみましょう、という実践主義派。
 第1回〜第3回では「祇園小唄」だけをひたすら練習し、第4回は「祇園小唄」の仕上げと民謡「花笠音頭」を踊ってみる、そして第5回では講座締めくくりの「総ざらえ」が予定されています。

  花柳講師のコメント

・初めての方も多くおられますが、皆さん覚えが早いですね。感心しています。
・「祇園小唄」は日本舞踊の代表的な曲で花鳥風月を味わっていただきたい。「花笠音頭」は盆踊 りでよく踊られますが、日本的な楽しさを味わってほしいです。
・踊りは日常生活の動きをもとに作られたものなので、さまざまな姿勢が正しくなければ なりません。それがちょっとした所作を美しく上品に見せ、そしてなによりも健康な身体につながります。
・今回は5回という短い期間ですが、皆さんがこれからも日本舞踊に興味を持ち続けていただ くきっかけになればありがたいと思います。

  受講生のコメント

・着物は時々着ますが、所作が綺麗にできるようになればと思って参加しました。
・普段はほとんど着ない着物の虫干しも兼ねて、毎回違う着物を着るのが楽しみです。
・着物を着ると気分がずいぶん変わります。着物を日常生活に取り入れ普及させたいと思 っています・とても楽しい講座なので、これからも続けてほしいです。
・老化防止と運動のため、娘時代以来50年ぶりに踊ってみました。よい美容体操です。
・花柳先生の教え方は丁寧で、所作もどことなくお上品で私たちとは違います。これをきっかけに自主グル−プが作れたらいいなぁと思います。
・まったくの初心者なので、なかなか振付が覚えられません。先生からいただいた音楽の テ−プを家でも聞いて自分で練習して、やればできるんだなぁと実感しています。

  取材アシスタントの一言

・取材は4回目の講座開催日にしました。当日出席の受講生8名は全員女性で、部屋に入った瞬間から着物姿の皆さんがおられて、パッと花が咲いたようでした。いかにも、日本舞踊という感じの「祇園小唄」と、体操的な感じのする「花笠音頭」の組み合わせも新鮮に感じました。
・花柳講師の稽古は、はっきりと分かり易い言葉で具体的に教えておられ、目線や舞扇の使い方などの一寸したしぐさにも女らしさが感じられました。また受講生の皆さんも、短期講座と思われないほど打ち解けて、とてもいい雰囲気がうかがえました。