「きらめき」文化講座案内

人生再発見の旅・演劇概論

〜対話(ダイアローグ)の修練から「ヒト」への成熟を目指して〜


講師:佐藤 良和 氏(劇作・演出家)

  講座のねらい(願い)

 講師はきらめき講座募集案内に本講座について次のように書かれています。

 『ヒトはなぜ衣を羽織るのか? どうして、
素っ裸の自己を曝け出せないのか? 何故、様子をし、変身願望を抱くのか、本当のことが言えず、おしゃべりにエネルギーを浪費し、
心と心の対話が出来ないでいる。特に日本人は対話が苦手である。
 対話の妙と垢抜けた表現は、ヒトを魅惑
する。それへの第一歩を。
 演劇関係のプロを招いて、実習することもある。』

 また、今回の取材に対して、次のように語っていただきました。

 『誰でも、その人の中に未知のエネルギーを持っているのです。多くのヒトはそれに気づかす見過ごしてしまっています。
 人生再発見の旅には地図は無いのです。この講座を通じて新たな人生再発見の道を
見出し、本物を楽しめる自分を発見してほしいと願っています。しかも、その途上において
新たな人との出会いがあり、お互いが共鳴しあい、共感しあえたらいいなと考えこの講座を開講したのです。』

  講師のコメント

 人一人、自分自身をきっちりと生かし、他の人に「私はこのような人間です。このような考えでおります」と伝える事は難しいものです。特に日本人は自己表現が不得意なのです。 
 演劇は、同じ空間で、同じ時間帯に、同じ創造の世界での感動を分かち合い共感する、と言う「本物思考・嗜好」が基礎基本になっているのです。
 この講座では、『対話(ダイアローグ)」の修練と、演劇活動を通して、自己再発見を目指し、その結果として「ヒト」が成熟への道をどう歩むのか? という日々の探索を続けていくことを求めています。

  受講者のコメント

・「人生再発見の旅」というネーミングに見て、簡単な講義かと思って受講しましたが、大変
 難しいが勉強になります。
・演劇にとても興味があり劇団にも所属しています。演劇の基礎を知りたく思い受講しました。
 難しい内容でどこまで続けていけるか不安もありましたが勇気を出して毎回受講しています。
・タイトルに惹かれました。自己表現が苦手で人に何かを伝えることの難しさ、また、言葉が
 足りなくてもどかしい事、これらを少しでも改善できればと思い足を運んでいます。
・現在は歌のサークルに入っています。歌も芝居も同じで色々学びたくて参加しました。
 一ヵ月経った今では学んだ事を歌に表現できるようになりました。自分をよく見せようと
 思わなくなったのがいいのかも知れません。
・普段は余り感動することが少ないので、日々感動できる自分でありたいと思い参加しました。
・講師の先生と共に16年。生涯学習として得る事が多く、まだまだ得る事があり、これからが
 楽しみです。体験した事を他の場面で生かせるのがいいです。
・芝居を見るのが大好きで、自分が演じ手になろうとは思っていませんが演じる側のことを
 学べればと思っています。
・人生まだまだ再発見の連続です。講師の先生の話を毎回とても楽しみにしています。
・高校時代、講師が顧問だった演劇部に入っていました。 「きらめき」の講座を知り、あの頃に
 聞き逃した事がある気がしてすぐに受講を決めました。

  取材アシスタントの一言

・受講生の皆さんと同じく「人生再発見の旅」という講座名に興味を持ち取材させて頂きました。
・皆さんが言われるとおり始めは大変難しく不安になりましたが一時間もしないうちに講師の
 話に引き込まれました。次週までの宿題と次週の学習の予告を聞いただけで「次週も
 また参加したい」という気持ちになりました。
・この講座は演劇に興味のある方は勿論の事、そうでない人々にも自分自身を見つめ直す
 機会になるのではないでしょうか。
・受講に際して皆さんはそれぞれが明確な受講の動機をもって講座に臨まれてます。ここに、
 生涯学習本来の姿を見た気がしました。
・我々の取材(質問)を講義の中に取り込み、それに答えるというかたちで講師の演劇論を
 展開されていかれた事に講師の深い理解とその情熱の一端を感じ取らせていただきました。