「きらめき」短期講座案内

趣味と作法 煎茶講座
〜もてなしの心をふだんの生活に〜


講 師:摩嶋 雅晶 氏(煎茶道二條流師範)

 
  講座の概要

 この講座では煎茶の歴史、礼儀作法などを学びます。また卓上を使って煎茶、玉露、香煎茶の入れかたを初歩から実習します。
 香り豊かな一服のお茶とおいしいお菓子でくつろぎのひと時を過ごしていただきます。ここで学んだもてなしの心をふだんの生活に生かし、心豊かな時間を過ごしていただきたいと思います。 

  煎茶道と講座の内容

 茶筅(ちゃせん)を用いて点てる茶道とは違い、急須を使って玉露、煎茶、番茶を入れるのが煎茶です。

 煎茶や玉露をおいしく飲むためのお茶の入れ方、茶葉と湯加減などの学習を基本としながら、煎茶道の歴史や道具、煎茶席のしつらいや客作法についても理解していただきます。
 また、実技として卓上煎茶、卓上玉露、茶びつ煎茶、茶びつ玉露などのお手前を学習します。
 理論的な面と実技的な面の両方を大切にして講座を行っています。

  ある日の講座風景

 取材したのは最終回の講座でした。
 一人ひとりのお席入りから始まり、もてなしをする側とそれを受ける側の作法を茶会形式で学習されていました。緊張の中にも時折楽しい会話があり、和やかな雰囲気の中で時間は過ぎていきました。

 美味しいお茶の入れ方のポイントとして次のような説明がありました。

@お茶の量とお湯加減が重要です。煎茶は70〜80℃、玉露は40℃くらいの温度が適当です。ちなみに番茶は100℃でおいしくいただけます。
Aもてなしの心が大切で、誠意のこもった心配りや感謝の気持ちを忘れずにお茶をいれたいものです。

  講師のコメント

・お茶には栄養があり、日常生活と切り離せないものです。香り・旨み・渋みを味わい、皆さんにおいしくお茶を味わっていただきたいと思っています。
・お作法もきちんと伝えたいと思います。皆さんのふだんの生活の中に生かしてほしいですね。
・かつては「文人墨客のお茶」といわれていました。親しい友人・知人が集まり、上品な会話を楽しみながら有意義な時間を過ごしたものです。ですから、皆さんも堅苦しく考えず、お互いのコミュニケーションの場として煎茶を味わってほしいですね。

  受講生のコメント
・自宅で手軽に楽しめる煎茶の作法を習い、友人を招いてお茶を振舞いたいと思い受講しました。また、公民館の文化展などでお茶席を設けたいと思います。
・煎茶の作法とはどんなものか、興味があり受講を決めました。おかげで、おいしいお茶の入れ方、飲み方が少しは分かったような気がします。抹茶席では味わえない和やかさがあり、会話も楽しかったです。
・講師の飾らない人柄にひかれました。また講師から煎茶にまつわるろいろないお話が聞けるのも楽しみの一つです。
・以前に知り合いからいただいてそのままにしてあった煎茶道具を使うことができます。

 取材アシスタントのひとこと

・何十年も前に習っていたお茶の稽古を思い出しました。お茶の世界には、日本人として忘れてはならない礼儀や作法があることを改めて感じました。
・日頃の喧騒から離れ、ひとときのやすらいだ雰囲気はまるで別世界のようでした。
・煎茶の道具を初めて拝見し、とても新鮮な発見でした。
・和気あいあいとした雰囲気がこの講座の魅力であると思いました。