「きらめき」短期講座案内

ときめきの折り紙講座
いつでもどこでも楽しめる折り紙を…


講 師:梅本 吉広 氏(日本折紙協会師範・同大阪支部支部長)

指導中の講師  講座の趣旨 
 
 誰でも一度は手にしたことがある折り紙。そのなじみ深い伝承がきらめきにやってきました。
 今回は7月4日から8月1日までの全5回の短期講座で日本折紙協会師範であり、日本折紙学会折紙指導員の梅本先生に指導していただきました。古典から創作折紙(講師考案)、他を教えていただきました。

 それぞれの講座で制作するものは次の通りです。
   第1回  背中合わせの折鶴『妹背山』(古典)
   第2回  和風イヤリング『スッキリング』(講師の創作)
   第3回  ユニットで作るくす玉
   第4回  連鶴・第1回からの応用
   第5回  色紙・夏や秋の季節感を折紙で表現

  ある日の講座風景

 取材したのは全講座中の第3回目でした。
 この日はユニット(単体)と呼ばれる部品をたくさん折り、それをつなげて立方体や多面体、そしてくす玉の制作へと続いていく折り方の実習が中心でした。
 ユニットには腕となる部分とポケットになる部分があり、同じものをたくさん作り組み合わせて形作っていきます。
 最初に講師が大きな折紙を使って手本となるものをみんなの前で折って説明をされました。その後受講者の皆さんがそれぞれ折っていくのですが、なかなか思うように折れないようです。そんな時は講師が一人ずつていねいに分からない所を教えておられました。講師一人ではなく、折り方を教えてくれるアシスタントの方も一緒なのでこまやかな指導が行われていました。

  講師のコメント

・この講座では、折紙の面白さ・奥深さなどを味わってもらえたらいいな、と思っています。
・年齢や文化の違いを問わず、紙一枚で交流できるのが折紙です。外国を訪問した時などには折紙を教えることでちょっとした国際交流になります。
・折紙の活動として、幼稚園から年配の方々までを対象とした講座を開いたり、ハンディを持った方々との交流を行ったりしています。
・折紙に引き込まれたきっかけは妻がユニットのくす玉を作る手助けをしたことでした。組み方が分からなかったのを直してあげたのを皮切りに、教師時代には低学年の子どもと一緒に折紙でかな文字を作ったこともありました。そのオリジナルはもうなくなりましたが、レプリカを作って展示に使われたりしています。
講師考案の作品
  受講生のコメント

・市の広報を見て、友人との話題づくりにしようと受講しています。内容が非常に高度なので、他の受講者の方と相談しながら、一所懸命に折っています。
・新しいことを学びたいと思って申し込みました。
・折り方が難しくって初心者向けとは思えません。当初は、自分で「こうやって、こうして…」とイメージできる程度のものと思っていましたが、やってみるとかなり難しいというのが実感です。
・孫に教えたいし、孫とのコミュニケーションのためにと思って受講しています。また、指を使うので老化防止になると思って折っています。ぜひこの講座をもっと長く続けて欲しいです。


  取材アシスタントの一言

・取材したのは3回目のユニットのくす玉制作の講座でした。見た目にも綺麗で鮮やかな作品が並んでいました。講師の作品はどれも難しそうだけれど、目を見張るような作品ばかりでした。
・覚えるまでは大変かもしれませんが、一度覚えたらそれは自分の財産だし、何より脳力トレーニングになるだろうなと思いました。
・講座の初めに披露された「蝶の戯れ」には思わず歓声をあげました。折り紙で作られた球形が先生の手から放れると一瞬に数多くの蝶のユニットになって舞い降りるのです。導入の素晴らしさとともに、手遊び(てすさび)とはいえない高度な折り紙の世界を知りました!
・お花を得意とする講師の時間もあるそうで、折紙で花のイメージをどのように作っていかれるのか、受講したくなりました。そして友人や子どもとの会話のツールにしたいと思います。

個別指導中の講師 手元を食い入るように見る受講者