「きらめき」実技講座案内

 「茶道のこころに学ぶ」
〜「和敬清寂」のこころを普段の生活に〜


講師 川原 宗吹 氏 (茶道裏千家教授)

  講座のねらい

 日本の伝統文化である「茶道」を気楽に学ぶ入門講座です。
 「お茶をいただく」、「お点前ができる」ことを目標にしながら、ひと時の静寂で「もてなしと相互尊重のこころ」を習得し、お茶で心身を癒し、お茶の楽しさを味わっていただきます。
 そして学んだ「茶道のこころ」を家庭、地域、学校で生かしてもらいたいと思います。お互いが楽しさを共有し、そして広げていくということに、茨木市が他市に先駆けた「生涯学習宣言都市」の意図があると考えています。

  ある日の講座より

 講座では、「茶道」の精神である「和敬清寂」の説明に始まり、お茶の心身両面への効用のお話がありました。
 次に、「お点前」とそれに伴う「立ち居振る舞い」の実技までを指導されていました。
 実技を指導しながら先生がなされるお話が、受講生の心にしみいるようなひと時になっていました。

   講師のコメント

○現代社会にあっては、人が人を大切にする心が薄れいく傾向をみることができます。茶道における「和敬清寂」の精神、すなわち、「和」でお互いに心を開いて仲良く、「敬」でお互いが敬いあい、「清」で心の中を清らかに、「寂」でどんなことでも動じない心 を日常の暮らしの中に生かして欲しいと思います。この心を身近な人々に広めていただけたらありがたいのです。
○欧米人は自然を征服するといわれております。しかし、人間は自然の環境に守られているということを茶道から学んでいただきたいと思います。
○伝統は長い歴史の中で継承され、時代に照らして練られているのです。

  受講者のコメント

○学生時代に経験したことがなつかしくなり、お茶のこころを改めて知りたくなって受講しました。
○現在着付けをやっているが、茶道を通して「立ち居振る舞い」を勉強したかったです。
○前期講座でこの講座を受講し、お茶の魅力に惹かれました。
○お茶席に招かれたとき慌てないように日々練習したいと考えています。
○日本の伝統文化の一つである茶道を勉強したかったので、この講座はいい機会になりました。
○忙しい子育ての中で静かな空間を求めています。キッズルームがあるので安心して受講できます。
○子育てが一段落し自分の時間を持ちたかったのですが、安らぎのひと時になっています。
○商社勤務で海外生活が長く、定年後の生き方を考えていた時に妻から勧められ受講を始めました。今では完全に茶道に引き込まれています。
○仕事をやめて自由な時間ができたので、精神的な安らぎを求めるとともに、自分を磨き上げたいと思い受講しました。自宅に友人を招き「お茶」でもてなしたいと思っています。
○週に一度、この時間を楽しみにしています。普段の生活から離れ落ち着いたひと時を過ごせるのがこの講座の魅力です。

  取材アシスタントの一言

○日常何気なく飲むお茶ですが、この講座を取材して現代に欠けているものが「茶道」の中に隠されていることを知りました。先生から「茶道」が日本のすばらしい精神文化であることを教えていただき、先生のおっしゃる通り「お茶のこころ」を地域や学校に広めることができたらいいと思いました。
○以前、お茶のお稽古に通ったことがあります。しかし、この講座は普通の茶道教室と違い、講師が茶道のみならず、人として日々どう振舞ったらよいかなど講義して下さり、そのお話に引き込まれました。人として成長できるすばらしい講座だと思いました。

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