「きらめき」イベント案内
              ランチタイムコンサート
                           こと
         〜伝統楽器「お箏」の音色を楽しんで〜
                                   きくしの   ふみ    きくよし はるの
                         出演:菊志乃 史さん、菊慶 温乃さん

と き:平成20年8月30日(土) 12:00〜 12:50
ところ:生涯学習センターきらめき 1階 エントランスホール




  昨夜来の雨もあがり、長かった夏休みの最
後の週末となった平成20年8月30日(土)の正
午から約50分間、茨木市立生涯学習センタ−
“きらめき”1Fエントランスホ−ルで、ランチタ
イムコンサ−ト、菊志乃 史さんと菊慶 温乃さ
ん、お二人の女性による
「涼風ライブ・きらめく箏の音」が、来場いた
だいた約70名の観衆(市民)を前にして行なわ
れました。そのあらましを紹介します。



コンサ−トでのプログラム
       ふうてごと
 (1) さらし風手事(作曲・宮城 道雄)
    古くからある「さらし」という宇治川沿岸で布をさらす様子を題材にした曲。
    二箏による高音と低音の二重奏曲にされています。「手事」とは琴でする長い間奏の部分
    のことです。

 (2) 夏の歌メドレ−(作曲・宮田 耕八朗)
    日本の夏によく歌われる代表的な3曲、「琵琶湖周航の歌」「浜辺の歌」「椰子の実」を、
    作曲者がメドレ−にしました。

 (3) 月下美人(作曲・吉崎 克彦)
    サブタイトルに【祭花三番】とあります。
    「春の色は夏にうつろう一章」 「秋に寄せて」 「冬の歩みは凍てつく中で」と続きます。
    人知れず真夜中に咲き始めて一夜限りで散る月下美人 の華やかさとはかなさは、箏の
    音色にも似ています。

    みずも
 (4) 水 面(作曲・沢井 忠夫)
    1957年(昭和32年)に箏の練習曲として作曲されましたが、曲の旋律やリズムが水面の
    波紋を思わせているため、後にこの題名がつけられました。

 (5) フォスタ−の旋律による二重奏曲(作曲・坂本 勉)
    アメリカの作曲家S・フォスタ−の作品から5曲、
    「ケンタッキ−ホ−ム」 「はるかなるスワニー川」 「おおスザンナ」
    「オ−ルドブラックジョ−」 「草競馬」を、箏のメドレ−にした曲です。


菊志乃 史さん、菊慶 温乃さんに聞きました

  今日はオ−ソドックスな十三絃箏での演奏を聴いていただきました。
    十三絃に箏柱(ことじ)を立て、三指(拇指・食指・中指)に嵌めた琴爪で絃を弾きます。
    長さは約6尺(約180cm)です。
  *「きらめきランチタイムコンサ−ト」へは初めてでしたが、多くの人に来ていただいて嬉し
    かったです。会場もマナ−も感じ良く、気持ちよく演奏できました。
  *私(菊志乃 史さん)はJR茨木駅近くで箏曲教室を開いていますが、もっともっと多くの人
    に「箏」の音色の素晴らしさを知っていただきたいです。


聴かれていた観衆の感想

  「箏」といえば宮城道雄さんの名前と「春の海」という曲名しか知らず、初めて生演奏で聴
    きましたが、ホントに良い音色でしたね。
  日本やアメリカの歌曲を箏で演奏するとあんな感じになるんですね。珍しい試みでした
    が、違和 感なく素直に聴けました。
  一つの箏によるソロ演奏の音色、また十箏ぐらいの合奏による迫力ある音色なども聴い
    てみたいですね。


取材担当のアシスタントから

  最初の曲目「さらし風手事」の演奏は10分ほども続きました。また4曲目「水面」では、
    さざ波、波紋、渓流、激流など、「水」の諸表情を表現されていました。
  この「きらめきランチタイムコンサ−ト」では、どちらかと言えば洋楽系統の出演が多い
    ですか、今回のような邦楽系統のもの、笛、尺八、三味線、琵琶、鼓(つづみ)、笙(しょう)
    篳篥(ひちりき)など、日本の伝統的な楽器の音色も聴いてみたい気がします。
  菊慶温乃さんは11月15日(土)のランチタイムコンサ−トに再度登場されてピアノと共演
    されるとか。洋楽と邦楽の代表楽器がどんなハ−モニ−を奏でるのか楽しみです。