講座のあらまし
ある日の講座風景点描
「きらめき」イベント案内
きらめき教養講座
「音楽の今昔物語」
音楽でつながって視野をひろげる
講師:黒髪山音楽ホール主宰 高橋 曜子氏
高橋先生はこの音楽関係の講座を担当されて15年以上になり、最近では「音楽の玉手箱
西・東」(平成20年度)、「新西洋音楽史3」(平成19年度)というタイトルで講義されています。今年度は「音楽の今昔物語」のタイトルのもと、世界の音楽を題材に、いろいろな顔、時代を言葉や文学の関わりから、今風に語っていかれます。
- 10年以上も継続受講している方がおられるのにはびっくりしました。高橋講師のすごく該博な知識と講義の虜になっておられるのでしょうね。
- メンデルスゾーンは、何不自由なく裕福に育ちましたが、ただ一つ難があるとすれば、両親にユダヤ教からキリスト教に改宗させられた事だろうとの話です。悲劇や不幸と縁のない作曲家は珍しいですね。
- ユダヤ人としての誇り高く、強い信仰心からバッハの「マタイ受難曲」(100年間うもれていた)を蘇らせました。メンデルスゾーンがいなかったら今私たちは、この曲を聴くことができなかったかも?「マタイ受難曲」にはこのような顔があったのですね。
- 最終日には、オープン講座で受講生の皆さんの発表コンサートが2階きらめきホールであるそうです。是非聴きに行きたいと思います。
- 高橋講師ご夫妻が意を込めて設計された黒髪山音楽ホール(奈良)を一度訪ねて、そこで音楽を聴いてみたくなりました。
- 私のモットーは「殻を破る」ことです。エリアも神武天皇も伝説上の人物。西洋のクラシックと日本の伝統音楽を対置して普遍性を求めるのも、その一つです。両者の殻が次第に破れて今までにない新しい世界が拡がっていくと思います。
- 「エリア」はユダヤ教(旧約聖書)で紀元前9世紀の予言者の物語、「マタイ受難曲」は新約聖書でイエス・キリストが磔刑にされる物語ですが、繋がりがあります。
- 全曲を聴くと、二つとも2時間かかります。ホントは聴いてほしいです。「エリア」は今年くらい上演されればよいのですが・・・
取材は、第12回目の10月7日(水)にしました。。当日は強い台風18号の上陸前日だったため、出席者は12名とやや少なかったようです。まず日本の古い音楽の一つ、神武天皇東征に因む久米歌と久米舞をDVDで映像と音で視聴し、1/10模型の和琴で、実際の音色を聴きました。
その後生誕200年に当たるメンデルスゾーンのシリーズ最終回としてメンデルスゾーン作曲のオラトリオ(宗教的楽劇=聖譚曲)「エリア」と、メンデルスゾーンが蘇(そ)演(えん)したバッハの代表曲「マタイ受難曲」の二つをCDで鑑賞、OHPで歌の部分の日本語訳を見ながら内容をじっくり考えました。
茨木市立生涯学習センターの平成21年度きらめき教養講座「音楽の今昔物語」は、平成21年5月〜平成22年2月にかけて、計30回の通年シリーズとして、毎週水曜日午後A(13:30〜15:00)の時間帯に4階の研修室で開催されています。
高橋講師からのコメント
受講者の感想・意見
取材担当のアシスタントから
- 高橋先生が自身でDVD・CD・OHPを操作し、また電子オルガンや和琴などさまざまな楽器を演奏してくださるので、見て、聴いて大変楽しいです。
- 今日のように日本語訳で意味を教えていただくと、外国語の歌でも意味と繋がりがよく分かり頭に入り易いです。
- 受講して4年目です。西洋のクラシックはよく聞いていますが、日本の曲には関心がありませんでした。前回はお筝の話を聞きました。知識が広がっていくのが楽しみです。
- クラシックが好きで受講し2年目です。帰ったら講義の内容を読み直しています。奥が深いです。
- 最初から受講しています。日本の音楽に馴染みがなかったので音楽の幅が広がりました。