わたしの時間

第7回

 「職業は?」と聞かれると、「……主婦です。」としか答えようのない生活を送ってきています。そんな中で、知識や教養も少しは身につけた方がいい、スポーツもしたいなどと思いつつ生来の好奇心だけでボツボツ動いてきました。
 けれども、この“動き”が全て中途半端に終わっているようで、「わたしに残ったモノ」はいったい何なのか、最近考えるようになりました。
 子どもの為、家庭の為……と思って使ってきた時間の大半が「私の時間」になっていると気付き、社会の(少し大袈裟?)お役に立つ事、満足感が味わえる事をしたいと思い、まなびどり編集ボランティアの仲間に入れてもらいました。おかげで、茨木という地への関心も高まり、市内で活躍している人たちと出会うことができ、楽しい仲間が増えました。これは、新鮮で興味深い経験でした。「まなびどり11号読んだよ」「市民インタビューに出ている人、よく知っている」などと友人から聞くと、久々に国語事典片手に「見たこと聞いたことを文字化する作業」をやり終えた喜びのようなものを感じました。
 あたたかい人の輪の中で自分がやれることにチャレンジしていけば、「わたしの時間」はより充実したものになっていくだろうと思います。
(長森和子)


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