中央公民館のプラネタリウムは、約30年前に設置され、
太陽、月、流星、天の川、それに四季折々の星約6,000個が
直径8mのドームに映し出されます。
 私たちの見学は10月でしたが、その日の夜9時の星が投影
され、秋の代表的な星座であるカシオペア座、ペガスス座、
アンドロメダ座などが絵模様とともに現れ、大変迫力のあるも
のでした。さらに希望により、北極、南極、赤道での星について
も投影されました。

投影開始時刻 午前10時30分(土曜日のみ)
午後 1 時30分
午後 3 時00分
投影時間 約50分
観 覧 料 大人(高校生以上)100円
子ども(4歳〜中学生)50円
休 館 日 月・火曜日 2月11日(祝)
問 合 先 中央公民館 622−1256


 このプラネタリウムは次の三種類が投影され、
市民のニーズに対応しています。

<一般投影>
 一般観覧者を対象に、大人から子どもまで幅広く、
基本的な天文の知識を交えて投影しています。
 内容はその季節や月ごとにちなんだテーマを選んで
います。(例:平成15年1月 冬の空の星雲・星団を
見よう 同2月 古代人が考えた宇宙など)
 シナリオは投影者のオリジナル作品です。
<学習投影>
 小・中学校の団体向け投影で、基本的な天文知識を
教科書に基づき投影しています。
<特別投影>
 七夕は、星の物語の中でも特別親しみやすいテーマなので、
毎年幼稚園児と保育園児を対象に6月と7 月に投影しています。




星座の数
今から約5000年前、メソポタミア地方の羊飼たちがつくった星座が古代ギリシャに
伝えられたといわれています。長い年月を経て、各国で星座図が刊行され、混乱して
きたので、現在では「星座は88個」と国際的に定められています。

ふたご座
仲良く並んだ2等星のカストルと1等星のポルックスはゼウスを父にもつ双子の兄弟です。
兄カストルが死んだとき、ポルックスも天に上げてもらっていつまでもいっしょにいられる
ようになったといわれています。


こいぬ座
1等星のプロキオンはおおいぬ座のシリウスよりも早く昇るため、「犬のさきがけ」ともいわれています。


おおいぬ座
1等星で、全天で一番明るい恒星のシリウス(焼きこがすもの、光り輝くものという意味)が目印です。


おうし座
目印は右目に輝いている赤い1等星アルデバランと肩のところに6つの星が群れて見える
プレアデス星団(すばる)です。白い牡牛に姿を変えた大神ゼウスが、美しいエウロパを背に
乗せ新しい土地へ行く姿といわれています。新しい土地とはエウロパの名からとったヨーロッパです。
また日本でも清少納言が「星はすばる。ひこぼし…」(『枕草子』)とたたえています。


オリオン座
2つの1等星のリゲルとベテルギウスの間に3つの2等星が縦に並んでいる形の整った星座です。
オリオンは狩人で、足元に獲物のうさぎ(座)、猟犬のおおいぬ(座)とこいぬ(座)がいます。
宵に東の地平線に見え出すと季節は冬です。


冬の大三角
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが冬の夜空に
大三角形を描いています。


火星は太陽系の9つの惑星の中で、地球のすぐ外側にあります。
約2年2カ月ごとに、地球に近づきますが、公転軌道が楕円形で、赤い色をして明るさや
運動が気まぐれに変化するために、はっきり見えないときと、表情までくっきり見えるときがあります。
昨年の8月27日は6万年ぶりの超大接近でした。プラネタリウムではそれに先立ち、7月のテーマで
取り上げ、火星を紹介すると同時に、市民天体観望会を開催しました。
9月5日の当日は、市役所前のグラウンドに予想以上の約500人が参加して、大変な盛況でした。
そのときの火星の明るさは、マイナス2.9等星でした。ちなみに星の明るさは肉眼で見える一番
暗い星は6等星で、2.5倍ごとに5等星、4等星と数字が小さくなるほど明るくなります。

担当:阿曽 鍜治 河村 崎間 藤原
 絵:阿曽 藤原



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