茨木市民の中からいきいき生活の達人を探し出し、紹介するコーナーです。話から見えてくるその豊かな人生に、きっとあなたも勇気づけられることでしょう。



昨年、数々の大会に優勝した梅花女子大学のチアリーディングチームには、茨木市在住のメンバーが5人います。そこで5人の皆さんに、競技内容やチームワークの大切さなど熱のこもった話を語っていただきました。


チアリーディングを始めた動機は何ですか。


・高校1年の夏、テレビでジャパンカップを見て、私もやってみたいと思いました。見る人にスポーツを通して元気を与えられたらいいなと考えたからです。
・私は大学に入って何かスポーツをしたいと考えていたとき、先輩たちの演技を見て感動したからです。16人が協力して一つの演技をすることはすごいことだと思いました。


チアリーディングの大会ではどんなことを競うのですか。


競技時間は2分30秒です。その中で技の数、難易度、スピード、表現力、16人のダンス・モーションがどれだけ揃っているかを競います。ほかには笑顔や声の大きさも評価されます。


どんなトレーニングをするのですか。


2分30秒は短いと思われますが、100mダッシュと同じエネルギーを消耗します。普段から体を鍛えておくことが大切です。ポジション(ベース=下でささえる者 スポット=中段でささえる者 トップ=一番上で演技する者)によって鍛える場所が違いますが、共通して鍛えるのは腹筋です。


国内にはどのくらいのチームがあるのですか。


最近競技人口が増えています。大学だけで約200チームあり、高校や社会人、男女混合チームなどたくさんあります。幼稚園のチームもあります。大きな大会は3つで、高校、大学、社会人などすべてで競う全日本選抜選手権、部門別に競うジャパンカップと学生選手権があります。昨年はこの3大会に優勝し、日本で初めての3冠を達成しました。


チームワークが大切な競技だと思いますが、どんな努力をしていますか。


16人が揃って演技をするには、お互いに競争して自分の技術を磨くことが大切です。一人一人が自分のポジションだけでなく、ほかのポジションも理解しながら自分の力を出し切ることが、技術の向上につながり、それが信頼感を生んでチームワークができます。


大会での緊張はどのようにして克服するのですか。


梅花女子大学のチアリーディングは、周りからの期待もあって、どんな演技をするのかと注目されるので、プレッシャーを感じることもありますが、これだけ練習を積んできたのだから大丈夫だと信じて演技をします。一番緊張するのは、自分たちが演技する一つ前の演技を会場で見ているときです。16人が手をつなぎ、声を掛け合って緊張をほぐします。


梅花女子大学が中心のナショナルチームが世界大会で優勝しましたが、そのときの気持ちはどうでしたか。


世界の頂点に立つことは、先輩たちを見ていて大変なことだとわかっていましたから、まさか自分たちがと思い、ただ素直にうれしかったです。涙より笑顔でした。本番のときの演技が一番うまくできたんです。外国の方の応援にも助けられました。


チアリーディングを目指す人たちにアドバイスをお願いします。


この競技は、幼稚園からでも大学へ入ってからでも始められます。大切なことはやる気を持ち続けることです。個人差がありますが、練習を重ね、自分なりに努力することです。そして自分自身をしっかり管理することです。




インタビューに入る前から、明るい笑顔が印象的でしたが、話しているうちに、演技で鍛えられ、自然に身についた笑顔と明るさだと納得しました。


担当:池田 崎間 藤原



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