茨木市民の中からいきいき生活の達人を探し出し、紹介するコーナーです。話から見えてくるその豊かな人生に、きっとあなたも勇気づけられることでしょう。



シンガーソングライターとして活躍されている山中るいさん。さまざまなジャンルの歌を歌いこなす山中さんが笑顔で語る音楽の魅力とは……。


音楽のジャンルは何ですか。


・幼い頃から心地よく耳にしてきたメロディーに感化され、アンディ・ウイリアムスやビートルズ、カーペンターズの曲を好んで聴いていました。それらを自分のものにしたいと思い、彼らのヒット曲にチャレンジし、やがては映画音楽やアニメの主題歌などもレパートリーに入りました。私の場合、一つのジャンルに絞ることはしないで、ポピュラーやジャズ・スタンダード、歌謡曲なども心地よい曲を選んで歌っています。


どんな活動をされてきましたか。


・若い頃、グループで歌手活動をしていました。平成11年(1999年)に改めて新人「山中るい」としてデビューし、テレビやラジオの各AM・FM局にキャンペーンを兼ねて出演しました。それからは市内のホテルでのショーに出演したり、またボランティアとして市民会館でチャリティーコンサートに参加したりしました。「山中るい」は芸名で、CDの録音依頼があった時に付けました。「山中」は母方の姓で、「るい」はその時の楽曲の歌詞に出てくる「涙(なみだ・るい)」からとりました。


どんな苦労がありましたか。


・家族の深い理解があったからだと思うと、苦労より先に感謝の念が強いですね。デビューして6年目を迎えますが、これからの方が大変かもしれません。


音楽人生でよかったと感じていることは何ですか。


・音楽を通じて集う多くの人たちとの出会いがありました。プロ・アマチュアに関係なく、音を出したい人たちへのサポート役を務めながら、国内外の有名ミュージシャンなどと音楽の話題に花が咲いたりしました。たまたま居合わせた人が、私の歌に感動し涙してくれた場面では、かすかな自信と使命を改めて感じました。私の歌に耳を傾けてくれて「癒される」と評価されると、私もホッコリします。音楽は自然に人との関係を濃いものにしてくれます。


聴く人に伝えたいことはありますか。


・大げさに何かを伝えたいという程のものは無いですが、聴いてくださる方のハートに少しでも届いたらと思います。1年前に仲間から「週1回でも自分のステージをやったら」との声がかかり、気軽に聴いていただけるスタイルで楽しめるライブを無料でやっています。このライブはこれからも続けていくつもりです。夢を持つ若い方には、くじけずにそれぞれの目標に向かって進んで行ってほしいですね。


今後の夢・目標などはありますか。


・近々刑務所での慰問ステージがありますが、どんな評価をされるのか歌い手にとっては高いハードルになります。声をかけてもらう機会を得たことはありがたいことです。今後も皆さんの要望がある限り、歌を歌っていきたいと思います。


山中さんにとって「生涯学習」とは何ですか。


・興味があって時間と余裕があれば、何かやってみたいと思う人は多いと思います。時間と余裕があまりなくても、思いついた時に少しでも時間を見つけてそこからスタートすれば、「生涯学習」につながるのではないでしょうか。私もテレビやラジオを通じて歌うだけでなく、人々との出会いの中でつながりを大切にしていきたいと思います。



「母が大好きだった」という唱歌「この道」を、小さい頃バイオリンでお母さんに聴かせたという話を聞き、山中さんの人柄がうかがえました。


担当:東實 野間