春に芽吹く野草

川辺や雑木林、野や山には、春が近づくと野草が顔を出し始めます。その中には、食用にできる野草も数多く見られます。
そこで春先に若葉や芽を出す野草のいくつかを紹介します。皆さんも春を感じてみませんか。

ノビル

●ノビル
ネギの仲間で、田畑のあぜや庭先にも生える。ニラやニンニクと並ぶ栄養価がある。湯通しすると臭みが抜け粘りが出る。葉はあえ物に、根は酢漬けによい。

フキ

●フキ
湿った場所に多い。フキノトウは、あえ物などに。フキ味噌は少々花が開いていても使える。茎はゆがいてつくだ煮やあえ物など調理法は多い。

ヨモギ

●ヨモギ
いたる所で見かけることができ、新芽をゆがいて草もちにしたり、あえ物やひたし、ヨモギご飯もおいしい。油いため、揚げ物などにもよい。

レンゲソウ

●レンゲソウ
休耕田や田のあぜなどを真っ赤に染める春の代表的な花。くせがないので、ひたし、あえ物、酢の物などに。花はお茶やジャムにもよい。

スミレ

●スミレ
庭先や山野、土手、畑のあぜなどに生える。葉やつぼみはゆがいてひたしに。花はサラダや酢の物、てんぷらによい。。

タンポポ

●タンポポ
おなじみの野草で、和タンポポより今は西洋タンポポが目立つ。葉や花はてんぷらやあえ物、ひたしによい。

ドクダミ

●ドクダミ
薬草としてよく知られ、山野の日陰を好む。特有の臭いを放つが、てんぷらにすると臭みが抜けて意外においしい。

ツクシ(スギナ)

●ツクシ(スギナ)
どこにでも見られる野草で、はかまは取る。胞子は苦いので好みの量に取り除き、煮物、ひたし、卵とじなどによい。

野草採取の注意点

ほかにもオオバコ、セリ、ワラビ、イタドリなどが見られます。


担当:阿曽 東實 絵:金原