第16回

 私は日頃、時間を有効に使って、仕事も家庭もいろいろなこともやっていきたいと強く思っている。
いつもアンテナを広げ、「有意義なこと」「生きがい」を探しているところがある。
その結果、肩書きが社会人大学生、消費生活コンサルタント、福祉住環境コーディネーター、ある施設のスタッフ、施設登録団体「芙蓉の会」(童謡を歌ってのボランティア)会員、審議会委員、まちづくり委員というのがある。
そのほか、リズムダンス、友人たちとの旅行、食事会、家庭菜園などの時間も持ち、多忙を極めている。それに遠くに離れた息子たち家族と会うひとときを年に何回か作っている。
夫はいつもあきれ顔で「何でもよく食らいつくダボハゼみたいなもんやなあ」と言う。でも何か物足りない。これで良いというのがなく、家でゆっくり時間を過ごす気になれない。
 これからの時間をどのように過ごしたらよいのか思案のしどころでもある。
 

上村 智子