健康と体力づくりの拠点
 

 現在、日本は世界一の長寿国です。しかし、平均寿命の延びとともに介護を受ける人も増えています。私たちがすこやかに生活するには、日頃どのようなことを心掛ければいいのでしょうか。
『まなびどり』編集ボランティアは健康増進センターを訪ねて、健康維持・増進について聞いてきました。

健康を維持するためには

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 日本人の平均寿命は、現在、女性が85歳、男性が78歳です。私たちが寝たきりや認知症にならず、すこやかに生活するにはどうしたらいいのでしょうか。
 健康増進センター所長の佐野郁生先生は、「食事(栄養)や休養のほかに、運動を心掛けることが大切です。運動の利点は、筋力の衰えを少なくし、体力を維持することができ、エネルギーのもととなるもの(糖分、脂肪など)を燃焼し、動脈硬化の予防に役立つことです。気分も爽快になります」。また「運動をしている人としていない人との差は年々大きくなっていきます。適度な運動は、将来の寝たきりにならないための大きな予防となります。時間がなくても、日常生活の中でいくらでも運動はできます。まず、こまめに体を動かしましょう。テレビを見ている時でも、ちょっと腹筋をしてみたり、手足を動かすといったことだけでもいいのです。運動はどこでもできるという意識改革が必要ですね」と話してくださいました。
 最近は、「うつ」になる人も増えていますが、運動によって、ベータエンドルフィンやセロトニンという物質が増加し、精神機能が充実することもあるそうです。
 しかし、過度な運動は危険です。昔、運動をしていたからといって、そのイメージで同じように運動をすると大変なことになります。ゴルフやゲートボールなどの激しいスポーツでなくても、水分補給をしながら無理なくやりましょう。

健康増進コース

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 健康増進コースは、茨木市独自のもので、一人ひとりに合った運動を指導し、健康を維持・増進するためのコースです。
 一般の健康診断では実施されない運動負荷心電図検査や保健指導、栄養指導、体力測定による運動指導(希望者にはトレーニングメニューを作成)を実施しています。運動負荷心電図検査は、運動中の心電図や血圧の変化をチェックして、心臓における隠れた病気を見つけることができます。
 同様の検査を医療機関などで受けると、数万円の費用がかかりますが、市内の方(市内に通学・通勤の方も含む)は3,000円、市外の方は6,000円で受診できます。

●対象者 18歳以上で1年以内に健康診断などを受診し、その受診結果票をお持ちの方
●予約方法   健康増進センター受付へ申し込み (電話可)

運動負荷心電図検査のためのトレッドミル
体力測定室

トレーニングルーム

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 トレーニングルームは、予約なしに利用できます。 事前に健康増進コースを受診した後、健康運動指導士が実施する体力測定による指導とトレーニングメニュー作成後に利用するのが効果的です。
 体力測定は、持久力、筋力、瞬発力、柔軟性、敏捷性、平衡性を測定します。自分の体力が数字という視覚的なもので示されるので、改善しようとする意欲がわいてきます。
設置器具は、筋肉を鍛えるアブドミナル・ベンチプレス・エアロマックス(自転車)・ニューロード(ウォーキング、ランニング)やストレッチ台、マッサージベルト、血圧計、体脂肪計、握力計などがあります。
 更衣室には、ロッカー、シャワー、サウナがあります。
●対象者  18歳以上の方
●利用方法 利用時に直接健康増進センター受付に申し込み
※その他詳しいことは受付までお問い合わせください。

トレーニングルーム
トレーニングルーム

 

 私たちの体力は除々に低下していきますが、軽い運動(ストレッチや簡単な筋力トレーニングなど)でも継続することで現状維持、あるいは増進が図られます。

資料提供:佐野郁生所長


担当:小山 西村 林田

2005年7月「まなびどり」