生涯学習センター きらめき

 生涯学習センター きらめきの後期講座が10月からスタートします。今回も充実した楽しい講座内容になっています。
 創作講座「クラシックギター」も新たにスタートします。そこで、担当の先生に講座内容にかかわる話を聞きました。

クラシックギター

「クラシックギター」を担当されているのは北口功先生です。
今回は、ギターの歴史や楽しみ方などについて聞きました。

ギターの歴史を教えてください。
 ギターはルネサンス時代(15〜16世紀)に登場し、バロック時代(17世紀頃)になって盛んに弾かれるようになりました。弦は10本、5コース(2本1組)の複弦でしたが、18世紀の終わり頃には、単弦の6弦ギターが作られるようになりました。この頃はギターやバイオリンのような弦楽器のほうが、鍵盤楽器より盛んでしたが、19世紀中頃からはしだいにピアノが盛んになってきました。ギターに比べて、ピアノの方が音量が大きかったためだと思われます。
 日本にギターが入ってきたのはこの頃です。日本では、1970年代がギターの全盛期で、クラシックやフォークを奏でる若者をあちこちで見ることができました。また、ヨーロッパなどに留学して音楽学校で勉強したり、国際コンクールに出場して入賞する若者も出てきました。

クラシックギターの演奏形態を教えてください。
 基本的にはソロで弾きますが、二重奏や三重奏、ほかの楽器や歌との組み合わせもあります。ギターの音は押しつけがましくないのが特徴で、演奏者の心を語るような音を奏でます。しかし、ほかの楽器と合わせるとまた違った趣があります。

成果を上げる練習方法はありますか。
 これは私の考えですが、曲を声に出して歌うということが大切だと思います。楽器を持つ前に、曲を自分で歌ってみて、どういう旋律になっているのかを確かめるのです。こうして音楽が流れる感覚をつかみ、曲を自分でイメージします。そのイメージが自分の中で安定してくると、ギターを弾くときにすっと自分の中に音が入りスムーズに弾けるようになります。また時々、自分よりじょうずな人の演奏を生で聴くのも大切なことです。

クラシックギターの楽しみ方を教えてください。
 身近な人に自分の演奏を聴いてもらい、自分がギターを習っていることを知ってもらいましょう。人に聴いてもらうと上達もするし、そこでコミュニケーションが生まれます。上達してきたら、ほかの楽器や歌と合わせて演奏してみるのも楽しいですよ。

講座を通して受講生に伝えたいことはありますか。
 多くの方は忙しい毎日を過ごしておられることでしょうが、ギターの講座を受けている時間は、ギターを存分に楽しんでいただきたいですね。日常の中にこうした文化活動を取り入れることはバランス的にも良いことです。自分の心と向き合う時間を作りましょう。


 
 
 
 
 「クラシックギター」は、前期の講座のまとめとして、10月8日(土)に生涯学習センター きらめきホールで発表会を行います。ぜひ生で聴くギターをお楽しみください。