第18回

 「少年易老学難成 一寸光陰不可軽」 これは、中国の南宋時代の儒学者、朱子(朱熹)が作った『偶成』という詩の二句である。この二句を私は座右の銘としている。それは、まさに私の生き方を端的に表しているからで、寸時を惜しんで勉強をしなくてはならないと心に決めている。この世に生を受け、命の限り有意義に日々を送るために、三大目標@母の介護A生涯学習B生涯現役を掲げている。
 自分自身が信念をもって行っているのは「母の介護」である。明治生まれの母に孝養を尽くし、感謝しつつ心行くまで介護に徹したい。
 頭の老化防止、認知症予防の対策としては、「生涯学習」に励んでいる。平成十四年から、生涯学習センターで社会科学コースを選択し、講師の岩田先生から経済学を学んでいる。未だ初歩のレベルであるが、知力を衰えさせぬようライフワークとして研さんを積む考えである。
 健康保持増進を図るためには、「生涯現役」をモットーに就労している。体力、気力を充実させ、健康が続く限り就業したいと念願してやまない。
 「人間一生勉強」の信条のもと、人生九十歳代を健やかに過ごしたいものである。

小山 邦夫