いばらき おもちゃ病院

 新聞で、東京を中心に「おもちゃ病院」が開院されている記事を見て、私も修理してあげたい思いにかられました。茨木市社会福祉協議会の職員に相談したところ、富田林市のおもちゃ病院を紹介され見学に行きました。もともと手先が器用だった私は、茨木市で開院する気持ちを担当者に伝え、アドバイスを受けて帰りました。ボランティアセンターの職員が、個人で登録している人に声をかけてくれたり、チラシを作って呼びかけてくれたりしたこともあって、平成15年(2003年)に私たちのグループが誕生しました。
 最初は「修理ドクター」が見つからず苦労の連続でしたが、職員の応援もあって何とかクリア。しかし今度は開院場所で苦労。ちょうどこの頃、「茨木交流倶楽部」に出入りしていた関係で、場所の提供をお願いしたところ、気持ちよく貸してくださいました。
 登録4カ月後の11月に、やっと第1回「いばらき おもちゃ病院」を開院することができましたが、来院者はゼロでガックリ。しかし「患者」はしだいに増えていき、平成17年(2005年)12月で26回目を数えました。修理件数も200件を超え、完治率は90%以上です。完治率が高くなった要因は、IC(集積回路)に詳しい人が「ドクター」として名乗りを挙げ、「治療」に加わったからです。完治が難しい「患者」については入院していただき、持ち帰り修理して、翌月の開院日に退院します。現在、ICドクター2人、外科ドクター8人、裁縫ドクター1人、事務長1人が活動中です。修理が必要なおもちゃがあれば、ぜひ来院してください。

開院日 毎月第4土曜日(12月のみ第3土曜日)
福祉文化会1階   10:00〜12:00
茨木交流倶楽部内  13:00〜15:00
 
連絡先 須磨 邦男   627−0086      
  (茨木市社会福祉協議会 ボランティアセンター内)

音訳ボランティア グループ藍野

 私たちのグループは、茨木市立図書館が視覚障害者サービスを始めようと募集した講習会をきっかけに発足しました。その時の受講生は18人。昭和50年(1975年)4月のことでした。翌年、グループの名称を、三島地方の古称である「藍野」に、“愛”や“EYE”などの意味をこめて「グループ藍野」と決めました。当初は手探り状態だったこの会も、今年で30周年。現在は29人で活動しています。
 中央図書館地下にある録音室および作業室が、私たちの主な活動場所です。活動内容は、対面朗読やテープ雑誌、テープ図書の作成およびデジタル化。また市の広報『いばらき』のテープ録音もしています。
 私たちの役目は、視覚障害者の目の代わりになるということ。内容がより正しく伝わるように、ときには同音異義語や図、写真などに説明を加えることが必要です。ですから朗読、音訳技術の向上を目指しての研修はかかせません。また、1年に数回ある茨木市身体障害者福祉協会視覚部との交流会は、直接利用者の声が聞ける貴重な場です。
 これからも視覚障害者の方々への理解を深め、もっと喜んでいただける活動を目指していきたいと思っています。
 なお、対面朗読サービスは、眼鏡を忘れたなど読むことに困っている方にも対応させていただきます。毎週金曜日の午前と午後、中央図書館1階対面朗読室でお待ちしています。どうぞお気軽にノックをしてください。

連絡先  グループ藍野   627−4129
   (茨木市立中央図書館内)