第19回

 昨年は、母が亡くなって二十五年になり、おいやめいたちとも久々に会った。全員のおむつを替えたことがあるのは私だった。母の代役をしていたのだろうか。 
 常に我が家はにぎやかであった。疲れて怒る言葉に窮して、思わず言った言葉が、「スーパーマンではないのだから」。これを彼らはいまだに覚えているという。
 娘の反抗期の頃には、「完璧の母」と言われ、今は孫に「まっこた〜ん」と慕われている。自分のための時間が欲しかった時を経て、今では毎日が自分の時間である。
 いざ手にしてみると、時間は無意味に過ぎていき、慌てている。そして何か一つ自分にできることを築けたらと、試行錯誤している。
 『まなびどり』編集ボランティアでの出会いは、茨木に来て一年あまりの私にとって、貴重な学びの場となっている。

林田 真智子