生涯学習センター きらめき講座

中学生の講座〜 自ら探し出し、自らを確立しよう 〜

 中学生たちは、みずみずしい感受性をもって生きています。自らの中にあるエネルギーと多様な可能性と未来を信じて、精一杯に“今”を生きています。  
 中学生のための講座。それは自己確認の場で、自らの力で「こころ(心魂)」を探り、ふれるため、次の講座を開設しています。  


中学生のための体育学教室

 この講座は、「スポーツをして、頭と心を鍛えよう」をテーマに、追手門学院大学アメリカンフットボール部の協力のもとで、フラッグフットボールを行っています。 フラッグフットボールはアメリカンフットボールとほとんど同じで、自分たちのボールを相手チームのゴールに運ぶことができれば得点できるゲームです。ワンプレーごとに状況に応じて作戦を選択します。
 タックルの代わりに、腰に下げているフラッグ(細長い旗)を奪われるとゲームは中断。体の接触が少なく安全なので、誰でも参加できるゲームです。
 取材をした日の練習では、中学生はお互いに知恵を出しながら攻撃パターンを考えていました。大学生からは適切なアドバイスがなされていました。
 普段なかなか交流の機会がない中学生と大学生が、一体となりゲームに夢中になっている姿にさわやかさを感じました。また、その様子をにこやかに見ておられた全体指導者の見市先生が印象的でした。


中学生のための文章教室

 本年度2回目の講座を取材しました。この講座では中学生自身の五感を鋭くすることが求められます。自らの五感を磨くことを通して、本来人間が持っている感受性に満ちた「こころ(心魂)」に迫っていこうとしています。
 文章で表現するということは、自分を見つめることと同時に、読み手に正確に伝えるということが重要になってきます。そのためには、まず原稿用紙に慣れ親しむことです。
 次に、文章作成のポイントとして講師の佐藤先生は、書き出しと結びは短くし、中身を充実させることだと話されます。つまり、文章の構成において「起承転結」という流れが重要であることを強調されていました。
 書くための素材や資料を蓄えることも大切です。周りを観察し、自己を取り巻く事象・現象を丹念に集めて資料にしておきます。それが書く時の大きな手助けとなるのです。観察によって得た印象や感動も明確にしておく必要があります。
 また文章にするとき、「ことば選び」も大切です。簡明で端的な表現を思考しながら書いていくことです。
 書き終わった文章を間にはさんでの中学生と講師の対話があり、講師の「よく書けているね」の一言に、今までの緊張が一気にほぐれていくようでした。

ホームページを創ろう

 この講座は、「自分で課題を設定し、自らの力で解決するための研究をしよう」がテーマです。「自分を探す、自分を表現する」ということでは、文章教室や演劇教室と多くの面でつながりがあります。
 ここではホームページを使って社会に向けて発信するということが目標で、社会との接点を持つことで、「自らを探し出す」というテーマを実現しようとしています。そのために、社会的なルールやマナーなども学んでいます。
 担当の竹内先生は、ホームページをきれいに仕上げるには、本の表紙にあたる「タイトル」が大切。自分は何を発信したいのか、どのように載せたいのかなどのテーマを一度箇条書きにして下書きを作り、整理して作業すると、だいたいイメージ通りに仕上がると話されていました。
 パソコンのレベルは皆さまざまですが、共に協力し合い、楽しく充実した時間の中で、講座は進められていました。

中学生のための演劇教室

 担当の佐藤先生は、「人間には無限の可能性があります。自分が気づいていないもう一人の自分がいます。演劇を通してそれを発見してほしいのです。講師としての私は、教えるということは排除して、先達に徹しています。自分を発見しようとする受講生自らが灯となり輝いてほしいのです」と語っておられます。
 この講座は、「文章教室」とつながっている内容がたくさんあります。文字を通しての表現と音声や体を使っての表現との違いはありますが、究極の目標は「自己確認のこころ(心魂)を求めること」です。
 取材をした日は本年度2回目の講座でした。講師は、劇(ドラマ)とは何か、劇を構成する多くの要素(劇作家、演出家、舞台装置の関係者、舞台そのものなど)とは何かなどをていねいに解説されていました。
 話が進むにつれ教室は演劇空間へと変わり、自分の内なるものが掘り起こされ、他者に向け表現しようとする雰囲気に満たされていきます。同じ空間・時間の中で感動を分かち合おうとする教室(演劇)の目標が共有されつつあるようでした。


読書を楽しもう

 「読書の楽しさ、すばらしさを世界の名著から学ぼう〜明日への生きる力を創りあげよう〜」がこの講座のテーマです。時間・空間を超越した世界が本の中にはあります。また、多くの感動が生まれる大地もあります。
 「活字離れが指摘されている若い世代。彼らに読書のすばらしさを伝えたい。一冊の本から広がる世界を“自分再発見”のきっかけにしてほしい」というのが担当の平松先生の願いです。
 
中学生のための体育学教室
 第1土曜日  9:30〜12:00
読書を楽しもう
 第1土曜日  13:30〜15:30
中学生のための文章教室
 第2・4土曜日 9:00〜10:30
中学生のための演劇教室
 第2・4土曜日 10:30〜12:00
ホームページを創ろう
 第3土曜日   10:00〜12:00
 ※開催されない日がありますのでご注意ください。
生涯学習センター きらめき  TEL 624−8182