市民インタビュー

 第28回

 茨木市民の中からいきいき生活の達人を探し出し、紹介するコーナーです。話から見えてくるその豊かな人生に、あなたもきっと勇気づけられることでしょう。

ガンバ大阪のMF(サッカー選手)

  寺田 紳一さん(てらだ しんいち)


 耳原小学校1年生で地元のサッカークラブに入る。ガンバジュニアユース、ユースを経て2004年にプロ契約する。小学校の頃からの夢だった「プロサッカー選手」を現実のものとした今、ガンバ大阪のレギュラーを目指し毎日の練習に励んでいる。


プロになろうと思われたのはいつ頃ですか。

 プロになれたらいいなという思いは、サッカーを始めた頃から持っていました。はっきりとした目標になったのは、高校3年生に上がる時でした。その頃、ガンバ大阪から本格的にトップチームでやってみないかという誘いがあり、自分でもやれるのではないかという思いがありました。
実際にプロに入って感じたことは何ですか。
 選手の勝負に対する意識、こだわりがユース時代とは全く違っていました。お客さんはお金を払って見に来るわけですから、当然勝負に対する厳しさも違います。また、選手の体格やスピード、ゲームの局面での判断力も全く違います。正直、クラブ加入当初は、本当についていけるかどうか不安でした。外国人選手や日本代表クラスの選手は、競り合ったときの球際を決して軽くあしらわないし、魂がこもっているように感じます。


モチベーションを保つ方法は何ですか。

 ぼくはモチベーションを保つのが苦手なんです。コーチに時々指摘されて喚起しているのが実情です。
 しかし試合では、ベンチにいる間も、ピッチに立ったときに自分は何ができるのか、監督から何を期待されているのかなどを考えて、自分にできるプレーをイメージしています。
6月に開催されたワールドカップドイツ大会を見ての感想を聞かせてください。 とにかく、スピードが全然違うなと思いました。今、ぼくは21歳ですが、同じ世代の選手がたくさん出ていて、最高の舞台で活躍していました。本当に同じ年齢なのかと思うほどでした。ジダンなどのスタープレーヤーにもひるむことなく立ち向かっていく姿に、ずいぶん肝が据わっているなと感心しました。世界レベルのプレーを見ていると、自分が子どものように思えました。


尊敬する選手、目標とする選手はいますか。

 昨年引退したガンバ大阪の松波さんです。サッカーに対する考え方、人間性など見習うことがとても多いです。面倒見も良くてとてもいい人です。ユースに指導者として現在も残っておられるので心強く思っています。 


今後の目標は何ですか。

 今までの目標は、Jリーグ選手契約のグレードアップ事項の一つである年間試合出場時間450分を達成することでしたが、これは先日達成することができました。
 次の目標は、ガンバ大阪でレギュラーとして多くの試合に出場することです。そのためには、どんな場面でもコンスタントに自分の力を出し切れるように、技術面だけでなく精神面も鍛えていきたいと思っています。また、自分の持ち味である攻撃的な部分を生かして、監督の期待に応えられる選手になることです。


茨木市の良いところは何でしょう。

 自然が多いことですね。試合でいろいろな所に行きますが、同じ大阪でも茨木市はまだまだ自然が残っています。ぼくが住んでいる茨木もガンバの練習場のある万博周辺も自然が豊かです。ぼくは、緑が大好きなんです。