第22回

 自分へのメッセージ

 企業時代の君は、実に一生懸命頑張った。褒めてあげてもよい。しかし、ほんとうに充実した豊かな時間を送れたかどうかについては、君自身が疑問に思っているはずだ。それは、自分の家族や自分の会社といった、自己に近いもののために費やした時間が大部分であったことに、君が何らかの後ろめたい気持ちを持っているからだと思う。
幸いにも定年後の君には、自由にできる時間が十分にあるではないか。今後は他人や地域に対しても、できるだけ多くの時間を取るようにして、他者支援についてもいろいろと学んでほしい。
 また、いつでも明るく楽しい気持ちを持って、周りの他人に対しても、元気を与えられるように実践することが大切である。
 定年後のこれからの時間こそが、君の生きざまを決定する最も重要な時間であることを確信する。
 健闘を祈る。

松 本  勉