あなたの応急手当が生命を救う!
最近、交通事故をはじめ、呼吸器系、循環器系の疾患で、寸秒を争うケースが増加しているそうです。
この中には、尊い命を落したり、後遺症のために社会復帰ができなくなる人も多く、事故の発生や発病直後により早く正しい応急手当をしておけば、救えたかもしれないケースがあります。
救急車が到着するまでの時間は、茨木市では平均で約5分かかるそうです。その間に呼吸が止まったり、心臓が停止したりすると、命を救うことができません。その間の正しい応急手当や心肺蘇生が重要なのです。
人形を使った実習
人形を使った実習では、傷病者を見かけてから、意識の確認、119番通報、AEDが近くの施設にあればもってきてもらうように指示、呼吸の確保など、実際の場合と同じように動きます。
最近、施設のドアなどに「AED」の文字を見かけますが、AEDとは、自動体外式除細動器の英語の略で、臨床的評価によって、除細動(電気ショック)器としての安全性と有効性が確認された機器です。
受講者は、「同居している家族にもしものことがあった場合を考えて」「子どもに何かあった場合の正しい応急手当を覚えたくて」「妻が自宅で倒れて救命できなかったことを教訓として」「倒れた人の話を聞いて、何かの時に役に立ちたい」などと皆さん救命に関心を持たれていました。中でも定期的にこの講習会を受講されている70歳代の男性はAEDの使い方をマスターするために今回も参加されていて、その熱心さが印象的でした。
講師は、「重要なことは、3つあります。@できるだけ多くの人の協力を得て救助に当たること A救急車を誰かに依頼するときは指でさして特定すること B呼吸がないときはためらわずに応急手当や心肺蘇生を施すことです。多くの方に受講していただくことが、一人でも多くの命を救うことにつながります」と話されていました。
消防本部では、この普通救命講習会(3時間)のほかに、上級救命講習会(8時間)も開いています。また、10人以上であれば生涯学習出前講座として、地域や学校などに出向いて講習会を実施することもできます。
人形を使って訓練する受講生
普通救命講習会のあらまし
■ビデオ学習
・応急手当の重要性、心肺蘇生法
・AEDの取り扱い方
■人形を使用した実習訓練
傷病者を見つけてから心肺蘇生の実施まで
(救急通報、人工呼吸、胸骨圧迫、AED)
■資料配付
救急救命のハンドブック
■修了証の交付
茨木市消防署救急救助係 TEL 622−6959 |
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