ハーブでやすらぎのひとときを(3)
〜ハーブのある暮らし〜
 さわやかな香りと色で安らぎを運んでくれるハーブ。今回は、ポプリの楽しみ方を紹介します。皆さんも香り豊かなポプリを作ってみませんか。      
 前回に続いて、松尾先生に聞きました。
ポプリの楽しみ方
松尾先生
バラのポプリ
 ポプリは最もシンプルで素朴な手作りの香りです。 乾燥させた花やハーブにスパイス類、芳香性のある木の根や皮・樹脂、果実などとオイルをブレンドし、密閉容器に入れて熟成させると出来上がります。
ポプリによく使われる花
 バラ、スミレ、ストック、ジャスミン、ラベンダー、ジャーマンカモミールなど
ポプリによく使われる葉
 ローレル、ローズマリー、ローズゼラニウムなど
アイピロー
アイピロー
 秋の夜長、読書の後にアイピローが目の疲れを和らげてくれます。ハンカチなどを利用して、縦約7cm、横約20cmの袋を作ります。袋の中に、ラベンダーなどのポプリ約10g、塩(ミネラルの多いもの)約100gを入れます。使用前に冷蔵庫で冷やしておくと心地よくなります。
安眠を誘うポプリ
 枕の下にすべり込ませたり、枕元に置いたりします。お茶パックなどの袋にポプリを入れて手芸綿に包み、布の中に入れます。レースやリボンなどできれいに仕上げるのも楽しいです。枕にはさむ場合は、なるべく薄く仕上げましょう。
安眠を誘うポプリ
ハンガー
ハンガー
 クリーニングなどの細いハンガーの形を整え、それを布で包みレースやリボンで飾ります。その中にポプリを詰めます。クッションになる綿も入れましょう。
ピンクッション
 ピンクッションの中にセージを入れると針が錆びにくくなるそうです。

サシェ(匂い袋)
 好みのポプリを小さな布に入れます。それがサシェ(匂い袋)です。玄関や車の中、ロッカーなどにもおすすめです。
ピンクッションとサシェ

ポプリの作り方
@ 乾燥させた花をボウルに入れる。
(乾燥の方法は『まなびどり』第30号をご覧ください)
A スパイスなどは軽く砕き、香りをたてる。ハーブも乳鉢などに入れて軽く砕く。一つずつ香りを確かめながら、@に加えていく。
B スパイス(木片、マッチのじくでもよい)に香りのオイルをよくしみ込ませて、それをAの中に入れて、よく混ぜ合わせる。
C 密閉容器に移し、冷暗所に1〜2週間置き、香りを熟成させる。時々、容器をゆすって中身を混ぜるようにする。
D お皿に盛ったり、匂い袋に入れたり、マスコットに詰めたりして楽しみましょう。香りがうすくなったらオイルを加える。