東・白川小学校区自主防災会が行った
合同水防訓練(平成19年6月)   
花を生ける受講生
災害に備えよう!!
 阪神・淡路大震災から13年。甚大な被害を出したこの地震からの教訓を踏まえて、私たちは一層の防災意識を高める必要があります。近年、日本各地や海外でも地震が多発しています。
 災害が起きたとき、私たちはどのような行動をとればいいのでしょうか。また、日頃からどのような備えをすればいいのでしょうか。
 茨木市総合防災課で話を聞きました。
災害に備えての茨木市の対策は?
 茨木市には、地域防災計画があります。この計画に基づいて市民の皆さんの生命や財産を守るべく、防災事業の実施と防災意識の浸透を図り、災害による被害の軽減に努めています。
 茨木市では、市内8か所に緊急時のための貯水槽を設置。10か所の小・中学校には、飲料水や主食、高齢者用のおかゆ、乳幼児用ミルクをはじめ、医薬品、毛布、トイレ、おむつなどの必需品を備蓄しています。また、いち早く災害の情報を伝えるために通信機能を高め、情報収集や伝達体制の確立に努めています。
 一方で、市民の皆さんの防災意識を高めるために、地域や職場を通じて防災訓練を実施したり、地域単位などで結成されている自主防災会の支援も行っています。自主防災会とは、近隣の人と力を合わせ、組織的に防災活動を行う集まりです。茨木市では自治会を単位にしたものや小学校区を単位にしたものなど14団体あり(平成19年10月現在)、各団体で地域防災活動を行っています。また、高齢者や要介護者の方などのために安否確認登録制度もあります。総合防災課の出前講座では、災害時の対応を自らの問題として学習することができます。

わたしたちがするべき地震などの災害への備えは?
 阪神・淡路大震災の教訓から、いざというときの必需品は、「飲料水」「懐中電灯」「非常食」「ラジオ」の順だったそうです。貴重品や薬なども含めて必要なものを最小限にまとめて非常用持ち出し袋に入れられるように用意しておきましょう。また、防災ハンドブックや防災マップで、地域の避難場所や避難ルートを確認しておきましょう。
 自分の身を守る行動を、日頃からしっかりと身につけておくことも大切です。地震の場合、揺れを感じたらまず、テーブルや机の下に身を隠しましょう。揺れが収まってからあわてずに火の始末をしてください。あわてて屋外に出るのは危険です。
 外出先での対応も考えておきましょう。デパートやスーパーなどでは、ショーウィンドーや商品からいち早く離れ、係員の指示に従いましょう。路上では、ブロック塀や自動販売機、看板などから離れ、近くに空き地や駐車場など広いスペースがあればそこに避難しましょう。車の運転中は、除々にスピードを落として道路の左側に止めエンジンを切ります。緊急の場合は、キーを付けたままでドアロックをしないで車検証や貴重品を持って徒歩で避難しましょう。
各家庭に配布されている防災ハンドブックや防災マップ
花を生ける受講生

まずは自分の身の安全確保を
持ち物は少なく
避難は徒歩で 
正しい情報入手を
協力し合って救援を
といったことが大切です。

集中豪雨などの備えは?
 最近、各地で記録的な集中豪雨が発生し、今後も甚大な被害をもたらす可能性があります。茨木市では、いざというときのために防災マップを各家庭に配布して、浸水区域や浸水の深さの予想、迅速な避難方法、避難場所などを知らせています。しかし、マップ以外の小さな河川や下水道の氾濫・浸水もありますので、十分な注意が必要です。