10月10日晴れ。絶好のハイキング日和。阪急茨木市
駅バスターミナルから、午前9時43分発忍頂寺行きのバスに乗車する。市街地を離れしばらくバスに揺られていると、窓から黄色に色づいた田園が見えた。あちこちで稲の刈り入れも始まっている。乗車から1時間足らずで忍頂寺バス停に到着した。
午前10時45分、バス停近くの信号機の前にあるコンクリートの階段を上り始める。入口には「龍王山参道」の石標が立っていた。鳥居をくぐり進んでいくと左手に石像を祭った祠があった。赤い前掛けが印象的である。
気が付くと階段は石造りになっていた。ドングリやクリを拾いながら進んでいく。階段沿いには石像がぽつりぽつりとたたずんでいる。この辺りまで来ると息も荒くなってくる。やっと石段が終わった。標識に従って左の坂を行く。しばらくして「蛙岩」の案内碑が見えてきた。
岩の形がカエルに似ているそうだが道からは見えなかった。さらに進んでいくと、左手に「岩刀山」の案内碑が見えた。この岩の割れ目から薬師如来が出現したと伝えられている。赤い鳥居がひときわ鮮やかだ。歩きながら辺りを見回すと石碑が点在している。近くでよく見ると、「龍神」や「大明神」の文字が入っていた。
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ようやく宝池寺に到着する。住職さんにこの寺と近くの八大龍王宮について話を聞いてみた。八大龍王宮は雨乞いのお宮で、拝殿の額には由来が記され、その向こうにある八葉蓮宝池には八大龍王が祭られているとのこと。宝池寺はこのお宮を管理しており、寺宝として竜の骨と称するものを秘蔵しているという。宝池寺では定期的に護摩が焚かれ、五穀豊穣を祈願しているとのことである。
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八大龍王が祭られている八葉蓮宝池 |
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