市民インタビュー
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京都で仏師の修行を始めてから40年。馬渕さんは現在も仏像に向かい、魂のこもった仏像づくりに励んでおられます。住職でもある馬渕さんに、仏像づくりの技法や心の在り方について伺いました。 |
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京都で仏師の修行を始めてから40年。馬渕さんは現在も仏像に向かい、魂のこもった仏像づくりに励んでおられます。住職でもある馬渕さんに、仏像づくりの技法や心の在り方について伺いました。 |
仏師の道を歩もうと思われたきっかけは何ですか。 子どもの頃、通学路に建具屋さんがありましてね。その作業をいつも見ていました。作業場から漂う木の香りが好きで、いずれ木にかかわる仕事につきたいと子供心に思っていました。16歳で得度をうけて僧侶の道に入ったことがきっかけで、久遠寺というお寺で修行をしながら仏像を彫るようになりました。 あるとき、お寺にある御祖師様の像の御首を京都の大仏師の松久朋琳師が奉納されたと聞き、いてもたってもおられず京都にある師の工房を訪ね、無謀にも「弟子にしてください」と頼み込み、内弟子にしていただきました。それから10年、けんめいに仏師の道を歩んできました。その間に名だたるお寺の仏像づくりを手伝わせていただきました。現在は独立し、深敬寺というお寺の住職を務めながら仏像を彫っています。もう40年近くになるでしょうか。 仏像にはどんな種類がありますか。 如来様、菩薩様、明王、天王、祖師の肖像、天部衆などがあり、時代によってそれぞれ特徴が異なっています。渡来の百済観音から始まり、飛鳥、天平、白鳳、奈良、平安と、その時代がかもし出す特徴には必然性があります。
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制作過程や技法などを教えてください。 |