私たちの暮らしは、今、大きく変化しています。情報入手や商品購入の方法は、インターネットの
普及で多様化し便利になった反面、非常に複雑になりました。
食品の安全については、さまざまな問題が発生しています。また、長年の大量生産・大量消費・
大量廃棄の結果、地球環境は悪化の一途をたどっています。
そこで、消費生活センターを訪ね、消費生活に関わる問題点とその対処方法などを伺ってきました。
消費生活センターとはどのようなところですか。

 消費生活センターは、消費生活に関わる相談窓口として、専門のコンサルタントが問題解決に向けて相談者と共に考え、ときには斡旋を行います。また、消費生活に関する講演会、セミナー、通信講座、出前講座、消費生活展などの開催や毎月実施している「くらしの科学教室」もあります。
 センター内には、消費生活に関連する本やパンフレットなどがたくさん置いてあります。パソコンでの情報収集もできます。ぜひ、日々の暮らしに役立てていただきたいと思います。

1日どのくらいの相談があるのですか。
また、どのような相談内容が多いですか。


  1日約10件、年間では約2,500件の相談があります。最も多いのは、不当・架空請求に関するもので、インターネットや携帯電話のサイトを利用した後に、高額の料金を求められたケースがありました。
 また、フリーローン・サラ金、不動産賃借、電話機・電話サービス関係、エステティックサービス、クリーニングなどでのトラブルの相談も多いですね。
 近年、健康への関心が高まる中で、健康食品の購入に関わる相談も増えています。

商品の品質や食の安全について、どのようなことに
気を付ければよいのか具体的に教えてください。


   インターネットでの商品購入は、実物とのイメージの違い(材質、大きさ、色合いなど)でトラブルになることがありますので、気を付けましょう。クリーニングでは、シワになった、生地が破れた、色落ちしたなどの苦情が寄せられています。出す前にあらかじめ状態をチェックし、伝えることがあれば事前に伝え、受け取ったらすぐに仕上がりを確認しましょう。
 加工食品の購入時には、賞味期限や消費期限、食品添加物の用途、アレルギー物質などの表示をよく確認して購入しましょう(生鮮食品には原産地や天然・養殖の区別、消費期限などの表示があります)。
 健康食品については、自分にとって摂取が本当に必要かどうか医師に相談してみるのも一つの方法です。


電話や訪問販売などで、商品購入を勧誘された場合に注意することを教えてください。

 買うつもりがないときは早めに電話を切りましょう。
また、業者名、担当者名、電話番号を聞くことも必要です。あやしいと思ったら「もう電話をかけないでください」とはっきり伝えましょう。訪問販売では、話を聞くと断ることが難しくなるので、「お断りシール」を玄関などにはるのもお勧めです。また、一人暮らしの高齢者をターゲットにして高額商品を販売する業者もいますので、こうしたときは、契約する前に身近な人や消費生活センターに相談するようにしてください

地球環境の悪化が深刻になっています。環境に配慮した消費生活についてのアドバイスをお願いします。

  今、私たちにできることは、3R(リデュース[廃棄物発生の抑制]・リユース[再利用]・リサイクル[再生利用])に尽きます。一人ひとりがライフスタイルを見直して、身近なことからエコを考えてみてはいかがでしょうか。例えば、商品購入時には、今必要か、代用品がないか、長く使用できるかなどを考慮し、家電や自動車は省エネタイプを選びましょう。使用済みのペットボトルや紙パックは、スーパーなどに設置されているリサイクルボックスに入れましょう。水や電気などの使用はできるだけ控え、健康被害にもつながる化学物質を含む製品については、その影響も知っておきましょう。


消費生活センター
TEL 624−1872
消費生活相談専用電話 TEL 624−1999
月〜金曜日 午前9時〜午後4時30分
〒567−0888 茨木市駅前4−6−16
市民総合センター(クリエイトセンター)内