2月1日曇り。午前10時に阪急茨木市駅に集合。今にも雨が降りそうな空の下、JR茨木駅に向けて出発する。駅の西側からバスターミナルやタクシー乗り場を経て中央通りに入る。この辺りは、日本万国博覧会(昭和45年[1970年]吹田市)開催の頃までは、駅の近くにも田んぼや畑があったようだ。万博開催に向けて駅周辺や道路が整備され、車が増えていった。当時、駅の西側の商店街は、市場や商店が軒を連ねてかなりの賑わいだったが、その後、駅周辺にスーパーなどの大型店舗が出店し始めて、人の流れも分散していった。
通りに入ってすぐ右側に、東本願寺茨木別院がある。400年の歴史があり、堂々たる本堂は遠くからでも目立つ建物である。ここは大相撲春場所での二所ノ関部屋の宿舎兼稽古場になっている。境内に相撲のぼりが立つと、春を実感する人もいるだろう。川端康成の著書『師の棺を肩に』の中にも、この寺院が出てくる。
茨木別院を出てすぐ、川立地蔵尊の交差点を右へ入り、本町商店街などを通り梅林寺に向かう。商店街の店はそれぞれに趣があり、昔ながらの「商い」という言葉がぴったりだ。 梅林寺の静かな境内には梅の木々が植えられていた。本堂の裏には、賤ヶ岳の合戦(天正11年[1583年])で討死した茨木城主、中川清秀の墓があり、秀吉の書簡や中川清秀画像などもあるという。 雨がポツポツ降り出した。梅林寺を出て元の交差点に戻り、心斎橋筋商店街へ。ここには、佛具店や画材店、茶舗などがあり、昭和の頃のレトロな雰囲気が感じられる。再び中央通りを歩き、川端康成ゆかりの印刷店を経て、男女共生センターローズWAMに着く。
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ここには、佛具店や画材店、茶舗などがあり、昭和の頃のレトロな雰囲気が感じられる。再び中央通りを歩き、川端康成ゆかりの印刷店を経て、男女共生センターローズWAMに着く。
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