市民インタビュー
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高井さんは、現在99歳。今なお、俳句の会を催し、俳誌を発行されています。 「翠酔庵」と記された高井さんのご自宅の門をくぐり、山を取り入れた大きな美しい庭が見える2階の部屋で、俳句にまつわる楽しい話を伺いました。 |
俳句に初めて触れられたのはいつ頃ですか。 もう、50年ほど前になるでしょうか。安威在住の富士憲郎先生のお勧めで入った安威公民館講座で、この一句を作ったのが始まりです。 富士先生がお亡くなりになられて4、5年後に、大槻元茨木市長から「俳誌を作らないか」とのお誘いを受け、安威地区から10人ほどが参加しました。そして、俳誌『風雪』が創刊され、その一翼を担いました。
平成7年(1995年)8月に『風雪』は廃刊になりましたが、その後を受け継いで、同年10月に月刊誌『山びこ』を創刊し、新たな一歩を踏み出しました。今年、『山びこ』は創刊15周年を迎え、1月に記念合同句集を出版しました。 俳句の会は、『風雪』が創刊される頃から私の自宅で催しています。現在は、月に4、5回催し、合わせて90人近い会員と共に俳句作りを楽しんでいます。また、俳画や書道の会も開いています。俳画は紙谷・暁星両先生に入門し、書道は60歳になって佐々木鐵仙先生から指導を受けました。 昨年、第23回日本書道学士院展で特別奨励賞をいただき、副賞として、「文子白寿」の落款印をいただきました。 俳句には季語が入っていますね。季語とは何ですか。 季語とは俳句の中の季節を表す言葉です。季語を入れない俳句もありますが、私は、17文字(5・7・5)の有季定形を守って作っています。季語は美しい日本の言葉を凝縮したもので、自然の美しさや作者の思いを伝えるための大切な言葉です。歳時記にはたくさんの季語が集められています。例えば、秋は立秋(8月7日ごろ)から始まり、星月夜、花火線香、稲妻、法師蝉などの季語があります。
俳句では、悲しい、うれしいなどの直接的な言葉は使いません。ものや風景に例えて自分の気持ちを表現するのです。それには、風の音や雨の匂い、草花の息吹など、自分の身近な自然に意識を向けることです。 |
高井さんが目標にしている人、尊敬している人などはいらっしゃいますか。
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