茨木市の市街地に遊歩道があるのをご存じですか。「高瀬川 せせらぎのプロムナード」という名前がついています。
また、「高瀬川 親水水路」という石碑もいくつか見かけます。何気なく通っている人も多いでしょうが、これがけっこう趣があり、
手入れの行き届いている道や水路なんです。
 外は冷たい風が吹いていますが、この高瀬川水路に沿ってぶらりと散歩してみることにしましょう。

 茨木市の斎場の西側にある高瀬川親水水路から南に向かって歩いてみましょう。水路をのぞくと、私たちの足音に気付いてか、体長50センチほどのたくさんのコイが寄ってきました。この水路は茨木市が管理していますが、コイは特に飼っているわけではなく、いつの間にか増えていったようです。
 しばらくコイを眺めて楽しんだ後、道路の信号を渡ると「高瀬川せせらぎのプロムナード」と記された石碑がありました。
 水路沿いの歩道はカラーブロックで整備され、モクレンやハナミズキなどが植えられています。春には美しい花の道となり、夏には葉が木陰を作り、秋には紅葉となるのでしょう。水路の壁面には数メートルごとにプランターが備えられ、パンジーなど色とりどりの花が植えられています。水路の水はきれいに流れ、ところどころに石段や飛び石が設けられ、水辺に近寄ることもできます。つがいのカモが流れに沿ってゆるやかに泳いでいました。
 大住町辺りから水路は二手に分かれますが、竹橋町辺りで再び合流し南へと流れます。阪急茨木市駅に近づくと水路は道路の下に潜り込んでしまいました。阪急本通商店街の入り口辺りで「高瀬川せせらぎのプロムナード」は終わります。中央通りを横切り、永代町交番の裏手にあるバラのアーチをくぐると再び水路が現れました。ここにもコイが泳いでいます。近くに「高瀬川親水水路」と記された石碑がありました。水路は阪急電車のガード下でまたも見えなくなり、舟木町西の交差点を渡ると現れます。この場所にも同じように親水水路の碑が立っていました。
 

  水路は東の方向に直角に曲がります。角にはきれいな植え込みがあり、水路の内側の壁には規則正しくプランターが備え付けられ、きれいな花が植えられていました。
 大池一丁目の交差点までやって来ました。ここにも親水水路の石碑が立っています。ここを南に直角に曲がると、水路はしばらく姿を消し、地下を流れる水路の目印になっていた花壇なども見当たらなくなりました。
 佐奈部神社の南辺りまで来て、並木町の交差点を渡ると、水路にやっと出合えます。幅が広くなった水路にはたくさんのコイが群れていました。高瀬川親水水路の水はこの先、安威川に入り、最後は大阪港へと流れるそうです。今日の散歩は市街地を歩いたにもかかわらず、水辺の雰囲気やコイ、花々に癒された、心安らぐ1時間でした。
 皆さんものんびりと散歩してみませんか。