近年、地球環境悪化の原因の一つとして、ごみの問題が大きく取り上げられています。
 なぜ、ごみが地球環境に悪影響を与えるのでしょうか。また、なぜ、ごみと資源物の分別が必要なのでしょうか。
 環境事業課の吉田課長代理と環境政策課の東井係長に、茨木市の
ごみの減量化とリサイクルの現状について聞いてきました。

ごみの減量化とリサイクルに関する現状を教えてください。

 平成21年度(2009年度)に収集したごみの量は、約106,000トン(家庭系ごみ約53,000トン、事業系ごみ約53,000トン)です。これは25メートルプールおよそ1,178杯分に相当し、処理するのに約34億円の費用がかかりました。ごみの量を4年前の平成17年度(2005年度)と比較すると、約22,000トン減少しました。ごみの量が減った理由として、平成19年(2007年)4月から実施した、ごみ袋の透明化や古紙類やペットボトルなどの資源物の分別収集、市民意識の向上などが考えられます。
ごみの減量や分別がなぜ必要なのか教えてください。


 ごみを減らすことによって、地球温暖化の原因の一つとなっている二酸化炭素の排出を押さえることができます。また、ごみの処理費用が節減でき、施設の延命化が図れます。 
 現在、茨木市では、「普通ごみ」「粗大ごみ」「缶・びん・ペットボトル」「古紙類(新聞、雑誌、段ボール)」に分けて収集しています。ごみと資源物の分別が必要な理由は、限りある資源を有効に利用し、使い捨て社会から循環型社会へと転換を図ることによって、地球温暖化を防ぎ、ひいては、地球上の生き物を守ることにつながるからです。
 

ごみを減らす方法をいくつか教えてください。
 循環型社会を築くために3Rを実践しましょう。
Reduce(リデュース・ごみの発生抑制) 
余分なものを買わない、買い物袋を持参する、詰め替え用品を利用する など、ごみになるようなものを増やさない。
Reuse(リユース・再使用)
繰り返し使えるものを選ぶ。フリーマーケットやリサイクルショップに持っ て行くなどして、欲しい人に譲る。
Recycle(リサイクル・再生利用)
資源として再利用できるものは正しく分別し、資源として出す。生ごみを生ごみ処理機などでたい肥化する。