いつ起こってもおかしくない巨大地震。毎年、各地に甚大な被害をもたらす集中豪雨。
これらの自然災害に備えるために、私たちは日頃からどのような準備をしておけばよいのでしょうか。
また、災害時、どのような対応をすればよいのでしょうか。危機管理課で話を聞いてきました。


 地震や集中豪雨などに備えて日頃からできること


住居の補強、家具類の固定 
  茨木市では地震防災マップを各家庭に配布しています。その中の「わが家の耐震診断」で家の安全性をチェックしてみてください。該当する場合は専門家による耐震診断をお勧めします。費用の補助制度もありますので、一度まちづくり支援課にお問い合わせください。また、家具の固定も忘れずに。

非常持出品の用意 
  茨木市が配布している防災ハンドブックに、非常持出品リストがはさんであります。そのリストを参考に、家族構成に合わせて持出品を用意しましょう。 ちなみに阪神・淡路大震災では、必要なものとして第1位が水、第2位が懐中電灯、第3位がラジオでした。そのほか、食料品、貴重品、医薬品、衣類、生活用品なども準備しておきましょう。 

避難場所、避難ルートの確認
  茨木市には75か所の避難所があります。防災ハンドブックに場所と地図を掲載していますので、自宅から最寄りの避難所まで歩いてみて、古いブロック塀など倒壊するものはないか、水があふれるような用水路はないかなどを確認し最も安全なルートを見つけてください。家族でも避難場所やルートなどの話し合いをしておきましょう。



 茨木市が防災対策していること


防災意識の啓発
  防災意識を高めるために、地震防災マップや防災ハンドブックなどを各家庭に配布しています。紛失した場合や転居してきた人には危機管理課でお渡しします。

災害用備蓄品
  市内10か所の小・中学校の災害用備蓄倉庫には、毛布、食料品、医薬品などが用意されています。災害時には救急救護所も開設します。飲料水兼用貯水槽は中央公園、若園公園など9か所の公園に設置されています。

防災訓練
  今年5月に集中豪雨対策訓練が西河原公園で行われました。8月には総合防災訓練が中央公園グラウンドで、来年1月には市民震災訓練が各地区の小学校やコミュニティセンターで開催されます。

自主防災組織の推進
  「自分たちの地域は自分たちで守ろう」と、地域住民が自主的に連帯して災害活動を行います。32の小学校区で現在、23の自主防災組織があります。
平常時は防災訓練を行い、災害時には初期消火、救出・救護、避難誘導や避難所での給食・給水などの活動を行います。

安否確認名簿の登録
  大災害時に安否確認をする場合の資料として、登録者の名簿を作成して所在を把握しておきます。登録対象者の条件など詳しいことは危機管理課にお問い合わせください。
 

 災害が起こったときにすべきこと


地震が起こったら
  まずは丈夫なテーブルの下などで身を守りましょう。
コンロやストーブの火は、最近は自動で止まる装置が付いているので揺れが止まってから確認にいくこと。本震がおさまったら窓や戸を開けて出口を確保すること。ラジオなどで正確な情報をキャッチし、避難するときはガスの元栓、電気のブレーカーを切り、足もとや頭上に注意して必ず歩いていくこと。万が一閉じ込められた場合は、身近にあるものをたたいたり声をあげたりして外部に知らせましょう。

集中豪雨がきたら
  雨が降り出す前に天気予報で状況を確認し、降り出したら河川や用水路に 近づかないこと。サイレンの音や市・消防・警察の広報車両からの呼びかけに 注意し、避難時は運動靴(長靴はだめ)をはき、棒でつつくなどして水路やマン ホールに落ちないように気をつけましょう。夜間の避難は懐中電灯が必要です。
  また、地下街などは水が流れ込むおそれがあるので、地上の安全な場所へ避難しましょう。

2011.8「茨木市生涯学習だより」