と き:平成23年5月~平成24年2月 全30回
ところ:生涯学習センターきらめき 4階 研修室
「きらめき」教養講座案内
- 栄養分野の勉強がしたくて受講しました。難しいところもあるが、役に立ちます。サプリメントに対する考え方、食べ物の役割、細胞の役割と面白く学んでいます。
- 食べ物が自分の体内でどう変化するか化学的に解説してくれるので、自分の健康管理に役立ち楽しく学んでいます。
- 運動することがいかに大切かを知り、自分自身の健康維持のため実践するようになりました。
- 学習成果をこれからの健康管理に生かしていきたいと思います。
健康は自然に与えらるものではなく、自分自身でつくるものです。そのためには、できるだけ多くの種類の新鮮なものを食べ、食べた物を燃焼させる運動が大切で、これを化学的根拠で理解することを教えていただきました。また、生涯にわたり精神活動、スポーツ活動を楽しく継続することが大切だと教えていただきました。生涯学習は楽しく継続することですね。
受講生のコメント
講座の概要
- 近年、非合理な疑似化学が、特に栄養補助剤(サプリメント)の分野でまかり通っています。その一例がコラーゲンです。コラーゲンを食べても、体の中でコラーゲンはできません。 また、EPA、DHAは有効ですが、青い魚には豊富に含まれています。新鮮な魚を食べる方が体によいのです。このように、科学的に自分で正しく判断できるようにしましょうというのが、この講座のねらいなのです。
- 健康維持には運動が大切です。体重の40%を占める筋肉は日常的な活動で増強するが、活動しないと委縮します。大脳も筋肉と同様、活動機能の停止が続くと機能が低下します。老いても学習活動を続けることが大脳の機能低下を防ぐことになります。
- 健康で長生きのためには、毎日の食事で摂りいれた栄養物質を体内で完全燃焼させて蓄積させないことです。一に運動、二に運動、三、四に運動、五に食事、これに日常の学習を加え、楽しく運動、楽しく学習、楽しく食事することです。
- この講座では、代謝と健康について化学的根拠で分かりやすく解説していきますので、自分自身で健康管理を正しく判断できるようにしてほしいと願っています。
からだに取り入れられた栄養素は、絶えず化学変化を受けていろいろな形に変化し、最後に体外に排出されます。この栄養素の代謝の過程が順調に進行することが、健康を維持する基本です。代謝の過程を、各種ホルモンの作用および酵素タンパク質の生成、活性調節および分解、排出に重点を置き、高校生が理解できるように解説します。
講師のコメント
講師:大阪大学名誉教授 田川 邦夫氏
ある日の講座風景
全30回のうち11回目を取材させていただきました。今日の講義ではからだの構成物質のうち、脂質の性質や生体内の存在の仕方について構造模型図で分かりやすく解説しておられました。栄養代謝について化学的に基礎から考えようと解説する講師と、日常の健康管理に知識を活かそうとメモを熱心にとりながら耳を傾ける受講生との思いのつながりを感じさせる講座風景でした。
取材者のコメント